支援学校の寄宿舎閉舎に反対の声 知事「県教委が適切に対応する」

那須特別支援学校に併設された寄宿舎=2月下旬、那須塩原市

 那須、栃木の県立特別支援学校の寄宿舎閉舎を巡り、一部保護者から反対の声が上がっている問題で、福田富一(ふくだとみかず)知事は9日の定例記者会見で「県教委が適切に対応していくものと考えている」との見解を示した。

 県教委は施設の老朽化などを理由に本年度末での閉舎を発表。これに対し、両校それぞれの保護者が存続を求める署名活動などを行っている。

 福田知事は、閉舎後の県教委の対応として「児童生徒が宿泊できる生活訓練の効果的な活用などを検討している」と説明。「子ども一人一人の自立と社会参加を目指す方向性においては(県教委と保護者の考えに)異なることはないと捉えている」と述べた。

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