ほぼ米袋で動く福井県ブランド米がツイッターで話題 「いちほまれ」キャラクター、名前なし

SNSで話題を呼んでいる福井県ブランド米「いちほまれ」のキャラクター(右)=福井県福井市のJR福井駅周辺

 「ぬりかべ」か、はたまた「一反木綿」か―。福井県ブランド米「いちほまれ」のPRイベントなどに登場するキャラクターが、交流サイト(SNS)で「こわいwwのに可愛い」などと話題だ。米のパッケージをモチーフにした姿で、名前はない。福井県の担当者は「これほどの反響は予想していなかった」と驚いている。

 人気のきっかけは、県などが10月上旬に東京で開いたいちほまれのPRイベント。“両耳”を折り曲げ会釈する様子を通りがかった人が撮影し、動画をツイッターに投稿。2万件以上リツイート(転載)され、動画を見た人から「お会いしたい!」「延々と見ていられる」などと好意的なコメントが相次いでいる。

 「ふくいブランド米推進協議会」事務局の県福井米戦略課によると、キャラは2021年度のCM用に誕生し、21年9月にデビューした。今年9月にはテレビ番組にも出演し、このキャラ目的でイベントに来るファンもいるという。

 職員からは「袋ちゃん」「いちほまれくん」、時には内輪で「職員ちゃん」とも呼ばれている。このキャラとは別に、人間の姿をした応援キャラクターもいるが、こちらは「ふくいち ほまれちゃん」と名前が付けられている。

 いちほまれの魅力は「絹のような白さと、もっちりかみごたえのある食感。冷めてもおいしい」と同課の担当者。SNS上では、名無しキャラの見た目から「もちもち」との投稿もあり「魅力をそのまま言葉で発信してくれてうれしい」。想定外の人気ぶりに、担当者は「もう少し露出を増やそうかな」と、今まで以上の活躍を期待した。

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