女子第38回県高校駅伝競走大会
11月3日 昭和電工ドーム大分周辺コース
5区間、21.0975km
1位 大分東明 1時間11分24秒
接戦が予想された女子第38回県高校駅伝競走大会だが、終わってみれば大分東明が全区間で区間賞を取る「完全優勝」で8年連続11回目の優勝を飾った。1区のキャプテン多田妃奈(3年)は貧血で本調子には遠かったが、「みんなのために少しでも差を広げたかった」と不安を一掃する区間新で流れをつくった。
多田の力走で勇気付けられたメンバーは、さらに後続とのタイム差を広げた。2区では唯一の1年生の萩原こころが30秒余りの差を広げると、トラックの中距離種目で力をつけた庭瀬沙耶(3年)が自信満々にギアをぐんぐんと上げて独走態勢をつくった。続く4区浅倉愛(同)、最終5区のスーサン・カモソ(同)もペースを乱すことなく、ゴールした。
井上浩監督は「全員が危機感を持ってレースに臨んだ。コロナ禍で夏場に走り込めない時期もあったが、それぞれ自分がやれることを考え、プラン通りのレースができた」と総括した。昨年の全国高校駅伝では17位に終わったが、今年は入賞を狙える力が備わった。多田は「残りの期間でコンディションを上げて、悔いのない走りをしたい」と力を込めた。
喜びの声!声!声!
多田妃奈(3年)
「今年のメンバーは笑顔が多く、雰囲気がいい。今日は貧血で走れるかどうか分からない状態だった。いい走りができなかったが、流れをつくる最低限の仕事はできたと思う。都大路では体調を整えて、昨年より順位を上げたい」
庭瀬沙耶(3年)
「(トラックの中距離種目に専念していたため)長距離の練習ができず不安しかなかったが、戻ってきたときにはみんなが受け入れてくれて、駅伝部として走ることができて楽しかった。トラックでスピードがついたので前半は飛ばせたけど、最後のアップダウンの部分は体力的に厳しかった」
浅倉愛(3年)
「1区でキャプテンがいい走りをして流れをつくってくれた。流れに乗って気持ちよく走れた。昨年の都大路では区間43位に終わりどん底を味わった。今年は強い気持ちを持って、チームを引っ張る走りをしたい」
(柚野真也)