全客室から雲仙の自然望む 「雲仙宮崎旅館」開業前に内覧会

全客室から国立公園雲仙の山の景色と眼下の日本庭園を楽しめる=雲仙市小浜町、雲仙宮崎旅館

 長崎県雲仙市の雲仙温泉街で全館建て替えを進めている「雲仙宮崎旅館」(宮崎高一社長)は9日、12月15日のオープンを前に報道関係者向け内覧会を開いた。新施設は「雲の中のラグジュアリーリゾート」をうたい、国立公園雲仙の自然景観を最大限に生かす造りを追求している。
 鉄筋コンクリート4階建て(延べ床面積約4200平方メートル)。客室は全39室(デラックスツイン32室、半露天温泉風呂付きのプレミアムスイート7室)。宿泊は1泊2食付き2万~7万円台。

雲仙地獄から引いた源泉かけ流し大浴場(露天と内風呂)。乳白色の湯面に緑が映る

 1階ロビーに入ると、奥のガラス越しに日本庭園が広がる。外の明るさに目が向くようロビーは照明を暗くして「日本的な陰陽の美しさ」を強調している。客室は全室とも山を望む方向の壁が全面ガラス張り。テラスのいすに座って、四季折々の景色を楽しめる。
 温泉は雲仙地獄の一つ「大叫喚地獄」から引いた源泉かけ流し。木造の温泉棟には内湯と露天の大浴場、貸し切り風呂(3室)を用意。大浴場の湯面には緑が映り込み、癒やしのムードを演出する。
 予約は年内はほぼ満室で、年明けも空きが少なくなっている。宮崎社長は「客室などの写真を公開する前から予約をいただき、お客さまの期待の大きさを実感している。期待以上の温かいもてなしでお迎えしたい」と意気込んでいる。


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