川崎市がコロナ対策会議 感染者2カ月ぶり千人超「警戒要す」

新型コロナウイルスの感染拡大状況を確認した対策会議=川崎市役所

 川崎市は10日、同市役所で新型コロナウイルス対策本部会議を開いた。市内の1週間の感染者数が前々週(10月24~30日)から増加に転じ、この日は1日の感染者数が約2カ月ぶりに千人を超えた。同市健康安全研究所の岡部信彦所長は「第8波と言えるかは議論があるが、警戒を要す」と話した。

 会議で市内の感染状況が報告された。感染者数について、前々週は3126人で、前週(同31日~11月6日)は5420人と増加。前週の入院患者は、前々週から倍増し、122人に上った。大半がオミクロン株とみられるという。

 季節性インフルエンザとの同時流行も懸念されるが、市内では今のところ兆しはないという。ただ、岡部所長は「通常、12月に流行するので、今後の動向を注視しないといけない」とし、「コロナもインフルも感染防止対策は共通する部分が多い。基本的な対策を徹底することが重要」と話した。

 年末に向けて人流が増加する可能性がある。岡部所長は「行動を極端に制限する必要はないが、注意してもらいたい。感染リスクが高い人は行動を控えてほしい」と呼びかけた。

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