維新、県議選に大久保氏擁立へ 宇都宮市・上三川町選挙区

大久保裕美氏

 日本維新の会が来春の栃木県議選宇都宮市・上三川町選挙区(定数13)に、今夏の参院選栃木選挙区に維新公認で出馬した大学講師大久保裕美(おおくぼゆみ)氏(45)を擁立する方向で調整していることが10日、関係者への取材で分かった。維新が県議選に候補者を擁立するのは初めて。

 大久保氏は日光市出身。国政初挑戦となる参院選で落選したものの、約10万票を獲得。組織や団体の支援がない中、次点となった立憲民主党新人候補に約2万7千票差に迫った。選挙後は県内での拠点を同市から宇都宮市に移し、JR宇都宮駅前や街頭などで活動を続けていた。

 維新は参院選比例代表の県内政党別得票で、トップの自民党に次ぐ票を獲得。馬場伸幸(ばばのぶゆき)代表は統一地方選での党勢拡大を掲げており、県内での動向が注目されていた。

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