北越コーポレーションが原燃料価格高騰など影響し増収減益、業績予想も修正

北越コーポレーション新潟工場

北越コーポレーション株式会社(本社:東京都、本店:新潟県長岡市)は11日、2023年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。売上高は1,361億8,700万円(前年同期比7.8%増)、営業利益は39億9,700万円(同△63.0%減)、経常利益は48億2,800万円(同△67.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は19億5,900万円(同△87.8%減)。

当第2四半期連結累計期間の業績は、主に前年度に実施した国内品の価格改定および輸出品の価格上昇の影響で増収となったものの、原燃料価格の高騰などにより減益となった。

主なセグメント別の業績は、以下の通り。

紙パルプ事業

紙パルプ事業は、主に前年度に実施した国内品の価格改定および輸出品の価格上昇の影響で増収となったが、損益面は、原燃料価格の高騰などにより、減益となった。

この結果、紙パルプ事業の業績は、売上高は1,251億6,800万円(同8.5%増)、営業利益34億6,900万円(同65.8%減)となった。

パッケージング・紙加工事業

パッケージング・紙加工事業は、情報メディア分野の事業譲渡および原材料価格の高騰などにより、減収減益となった。

この結果、パッケージング・紙加工事業の業績は、売上高は66億5,000万円(同5.2%減)、営業損失△9,900万円(前年同期は△800万円の営業損失)となった。

その他

木材事業、建設業、運送・倉庫業、古紙卸業をはじめとするその他事業は、主に木材事業において外部受注が増加したことにより、増収増益となった。

この結果、その他事業の業績は、売上高は43億6,800万円(前年同期比9.2%増)、営業利益は4億2,200万円(同3.7%増)。

通期連結業績予想の修正

北越コーポレーションは同日、5月13日に公表した2023年3月期通期連結業績予想についての修正も発表した。

今回修正予想の売上高は、前回発表予想から200億円増の3,000億円(増減率7.1%増)。営業利益は、前回発表予想から10億円増の120億円(同9.1%増)。経常利益は、前回発表予想から△60億円減の80億円(同△42.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前回発表予想から△70億円減の30億円(同△70.0%減)。

海外市場における紙・パルプ販売価格の上昇および国内紙販売価格の修正などにより、売上高は前回予想を上回る見込み。また、急激な円安の進行や各種原燃料の高騰などにより国内における事業環境は一層厳しくなる見通しであるものの、海外におけるパルプ販売事業が順調に推移していることから、営業利益は前回予想を上回る見込みとなった。

一方、持分法適用関連会社における業績予想が前回業績予想を下回る見込みとなり、これによる持分法による投資損失を追加で計上することから、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は前回予想を下回る見込みとなったため、上記の通り修正した。

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