漁港直送「越前がに」求めにぎわい…福井県越前町で朝市、11月27日までの土日開催 漁好調で「昨年より安い」

越前がに朝市でカニを買い求める来場者=11月12日、福井県越前町厨の道の駅越前

 11月6日に漁が解禁された越前がにを堪能できる「越前がに朝市」が12日、福井県越前町厨の道の駅越前で始まった。越前漁港で水揚げされた新鮮なズワイやセイコがずらりと並び、初日から県内外の大勢の買い物客でにぎわった。朝市は11月27日まで毎週土日曜に開かれる。

 目玉の即売会には、地元鮮魚店6店が出店。午前9時の開場と同時に買い物客が列をなし、出店者たちは「いらっしゃい」「特大セイコだよ」などと威勢よい売り声を響かせた。

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 飲食業者らも出店し、セイコのほぐし身と内子、外子を盛った甲羅蒸しや浜焼きなどを販売。会場に香ばしい磯の香りを漂わせた。

 夫婦で訪れた福井市の男性(67)は「県外の親戚に送るカニを買った。去年より少し安かったので、気持ち多めに買いました」と笑顔。越前町漁協の担当者は「今のところ好天に恵まれ漁も好調。セイコの漁期は年内いっぱいなので、早めに買いに来てもらえれば」と話していた。

 朝市は町漁協や町商工会などでつくる実行委が主催。新型コロナ対策として飲食スペースは設けず、テイクアウトのみとする。各日午前9時~午後2時。

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