適切なスマホ利用へかるたや動画 岡山、中高生「サミット」で報告

シンポジウムでスマホ利用の在り方について意見交換する中高生ら

 子どもたちがスマートフォンの適切な利用について考える「OKAYAMAスマホサミット2022」(岡山県教委、岡山市教委、山陽新聞社主催)の成果報告会が12日、岡山市北区柳町の同社さん太ホールで開かれ、インターネットトラブルの回避や長時間利用の防止といった取り組みを発表し合った。

 県内中高10校の生徒会役員ら約40人が登壇した。倉敷市立琴浦中は県教委の2021年度調査で県内公立小児童のスマホ所持率が44.9%(前年度比2.9ポイント増)と増加傾向にあることに着目し、個人情報の管理やネット依存の防止を呼びかけるかるたを作り、近隣の小学校に配った活動を説明した。

 備前市立伊里中は生徒にスマホの使用目的などに関するアンケートを行い、注意点をまとめた動画を作っていることを紹介。御津高(岡山市)は文化祭でスマホでの写真撮影を許可した上でSNS(交流サイト)への投稿を禁止するといったルールをつくり、正しい使い方を学ぶ機会になったとした。

 各校の代表者らによるシンポジウムでは「子どもの視点だけでなく、保護者や教員から幅広く考えを聞き、使い方を検討するべきだ」といった意見が出た。

 サミットは14年度から実施している。

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