海底のごみ 多くてびっくり 小豆島沖で家族連れら回収作業

小豆島沖の海底から回収されたごみを分別する参加者

 NPO法人「グリーンパートナーおかやま」(岡山市)は13日、海底に沈んだごみの回収作業を通じて瀬戸内海の環境について考える「海底探検隊2022」を香川県・小豆島沖で開き、家族連れら約50人がプラスチックごみによる汚染の実態について学んだ。

 小豆島の四海漁港(香川県土庄町)から漁船と遊覧船に乗り込み、岡山、香川県境付近の海域で回収に取り組んだ。水深20メートルの場所に下ろした底引き網を約20分後に引き上げると、エビやヒトデ、ウニに交じって菓子袋の切れ端や破れたビニール袋などが見つかった。

 漁港では、3隻の漁船が1週間かけて海底から回収した約20袋のごみの分別作業を体験。茶色に変色したペットボトルやカップ麺の容器などを、燃えるごみと燃えないごみに分けていった。

 岡山市立竹枝小5年の児童(10)は「海底のごみが多くてびっくりした。ウミガメや魚が食べてしまわないように減らしていきたい」と話していた。

底引き網で捕れたヒトデやエビに交じったプラスチックごみを取り除く参加者

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