カージナルス・ゴールドシュミット 35歳以上でMVPなら史上11度目

日本時間11月15日から全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票による各賞の受賞者の発表がスタートし、両リーグのMVPは同18日に発表される。アメリカン・リーグのMVPは62本塁打を放ったアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の受賞が有力視されているが、ナショナル・リーグのMVPの最有力候補と言われているのがポール・ゴールドシュミット(カージナルス)だ。ゴールドシュミットはレギュラーシーズン終了時点で35歳25日。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、35歳以上でMVPなら史上11度目になるという。

35歳以上の選手が初めてMVPを受賞したのは、1943年のスパッド・チャンドラー(ヤンキース)。レギュラーシーズン終了時点で36歳21日だった。次は1952年のハンク・サウアー(カブス)で35歳195日。両リーグとも1969年から東西2地区制を導入するが、地区制導入以前ではチャンドラーとサウアーの2人だけである。

地区制導入後の高齢MVPランキングは以下の通り。

1位 2004年バリー・ボンズ(ジャイアンツ)40歳71日
2位 1979年ウィリー・スタージェル(パイレーツ)39歳208日
3位 2003年バリー・ボンズ(ジャイアンツ)39歳66日
4位 2002年バリー・ボンズ(ジャイアンツ)38歳67日
5位 1992年デニス・エカーズリー(アスレチックス)38歳1日
6位 2001年バリー・ボンズ(ジャイアンツ)37歳75日
7位 1986年マイク・シュミット(フィリーズ)37歳8日
8位 1981年ロリー・フィンガース(ブリュワーズ)35歳41日

レギュラーシーズン終了時点で35歳25日だったゴールドシュミットがMVPを受賞すれば、地区制導入後ではフィンガースに次ぐ9位、地区制導入以前のチャンドラーとサウアーも含めるとメジャー史上11位の高齢MVPということになる。直近30シーズンに限れば、35歳以上のMVPはステロイド疑惑のあるボンズしかおらず、ゴールドシュミットが受賞すれば快挙と言えるだろう。

今季のゴールドシュミットは151試合に出場して打率.317、35本塁打、115打点、7盗塁、OPS.981を記録。一時は三冠王の可能性が取り沙汰されながらも無冠(打率3位、本塁打5位、打点2位)に終わったが、長打率.578とOPS.981はともにリーグトップの数字だった。

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