二胡の優雅な調べ 700人を魅了 楊雪さん、岡山でコンサート

地元のコーラスグループと共演する楊さん(中央)

 中国の伝統楽器・二胡(にこ)奏者の楊雪さん=東京=のコンサート(山陽新聞社後援)が13日夜、岡山市民会館(岡山市北区丸の内)で開かれ、約700人の聴衆が優雅な調べに酔いしれた。

 和太鼓や三味線、ピアノ、チェロといった和洋楽器のミュージシャンと共演。自身が作曲したオリジナル曲をはじめ「アロハオエ~カイマナヒラ」「宇宙戦艦ヤマト」「リベルタンゴ」など多彩なジャンルの計17曲を披露した。

 岡山を拠点に活動するグループも出演し、コーラス「La(ラ) Voce(ヴォーチェ)」との「見上げてごらん夜の星を」では、情感あふれる二胡の音色に歌声が重なり、会場を美しいハーモニーが包み込んだ。

 女性(73)=岡山県和気町=は「二胡自体の音色がとてもすてき。他の楽器と一体となったステージも感動的ですね」と話していた。

 楊さんは2011年にプロデビュー。音楽の中国最高学府・中央音楽学院で修士号を取得した。楊さんらが講師を務める日本二胡学院の教室は全国約200人が通い、うち約60人が岡山で学ぶ。

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