神奈川県内の百貨店でお歳暮商戦が本格化している。新型コロナウイルス禍で3回目の今年は、行動制限が設けられないとの予測の下、各店は「集い」を意識。鍋やスイーツなど、親しい人とのだんらんを想定した商品を充実させた。来店者数は伸びる傾向にあるといい、売り上げ拡大に期待を寄せている。
横浜高島屋(横浜市西区)は5日、お歳暮ギフトセンターを開設。初日からの3日間の来店客数は前年比10%超と、好調な滑り出しを見せた。商品数は例年並みの2千点とし、一部商品は感染防止策を徹底した上で試食を復活させている。
依然、贈り物としての需要が高いお歳暮商品だが、近年は「お取り寄せ」感覚で購入し、自宅で楽しむ人が増えているという。
そうした需要に応えようと、今年はアフタヌーンティーを楽しむ「ヌン活」人気を意識し、彩り豊かな洋菓子と紅茶やコーヒーのセットを用意。高島屋の北海道駐在のバイヤーが選ぶ、こだわりの北海道グルメなども提供している。
「クリスマスも近く、近所や身近な人とのパーティーで活用するために買う人もいる」と同店の担当者。大きめのサイズや、2万円程度の高単価の商品が堅調という。