狩猟解禁 誤射や銃暴発の事故防げ 岡山県警、違反行為取り締まり

ハンター(右の2人)の猟銃所持許可証を確かめる岡山西署員

 全国で狩猟が解禁された15日、岡山県警は誤射や銃暴発によるハンターの事故防止に向け、違反行為の一斉取り締まりを県内の猟場で始めた。狩猟期間が終わる来年2月15日まで続ける。

 初日は県内22署の警察官約180人が各管内をパトロール。実弾を装てんしたまま銃を持ち歩いていないかなどを確かめ、日の出前・日没後や、禁止区域では発砲しないよう指導した。

 岡山市北区上高田の山林入り口では、午前6時半から岡山西署員が、イノシシ猟に訪れたハンター7人の猟銃所持許可証を確認。倉敷市の男性(69)は「銃口を人に向けないなど基本的なルールを徹底し、安全に楽しみたい」と話していた。

 狩猟期間の特例としてツキノワグマは12月14日、農作物に被害を与えるイノシシとニホンジカは来年3月15日までとなっている。

 県警生活安全企画課によると、県内では10月末現在2008人が計3768丁の猟銃を所持。昨シーズン中は禁止区域で発砲したなどとして鳥獣保護法違反などの疑いで県内外の3人が書類送検された。

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