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北朝鮮からのミサイル発射で、10月に約5年ぶりに発令された「Jアラート」。11月3日にも警報が鳴りましたが、もし、静岡県が対象地域になったら、どうやって身を守れば良いのでしょうか。
「Jアラート」が出たらどこに避難するのか、街の人に聞きました。
<街の人>
Q Jアラートが鳴ったら、具体的にどこに避難する?
「いや、わかんないですよね。多分来ないだろうって家にいると思います」
<街の人>
「とにかく外にいるのは危ないかなって思うんですけど、でも、落ちてきたらもうどうしようもないですよね。自分だけじゃなくて子どもたちもいるのですごく不安になります」
<街の人>
「私、93歳です。戦争、空襲、全部知ってます。やっぱり怖いね。だってどんなのってどんなのかわからないもん」
内閣官房の国民保護ポータルサイトによると、Jアラートが出たら、屋外では近くの建物の中や地下に避難、建物がない場合は、物陰に身を隠すか地面に伏せて頭部を守る、屋内では窓から離れるか窓のない部屋に移動する、など身を守る行動が呼びかけられています。
<竹川知佳記者>
「静岡市が指定する避難場所の1つ、江川町交差点の地下通路です。人が通るには十分な空間がありますが、有事の際、人が集中すると、大勢の人のスペースが確保できるかが、気がかりです」
静岡市は、24時間受け入れ可能な公共施設のみを避難場所として、指定しています。このため、地下の避難場所は、江川町交差点の地下通路と静岡市役所地下2階の駐車場のみです。静岡県全体でも、熱海市に2か所、裾野市に1か所と、合わせて5か所しかありません。
<静岡県危機管理部 小林大輝さん>
「地下道などは指定が進んでいない状況ですので、県においては避難施設の指定を促進しているところです。(避難施設の)基準は、具体的な数値であったり、これくらいの広さが必要といった具体的な要件ではなくて、広く指定してほしいというのが国としての意見です」
国は2021年から避難場所の洗い出しや避難訓練の実施などを自治体に指示していますが、現時点での対策は十分とは言えない状況です。国民保護に詳しい専門家は、Jアラートを受けてどう行動するのか、具体化していくことが大切だと指摘します。
<日本大学危機管理学部 福田充教授>
「遅れているのは避難場所で市民の安全をどう確保するかという具体的なオペレーション、対応行動やもしくは避難訓練というものを実施しないと。どう避難していいかわからない住民はたくさんいらっしゃいますから」
ミサイルは、飛行ルートや高さ種類などによって到達時間が大きく変わります。避難に使える時間が数秒しかないという状況も考えられます。
<日本大学危機管理学部 福田充教授>
「Jアラートは時間との戦いでありますので、遠くの頑丈な建物より、本当に10秒、20秒で避難できる近くの建物、物陰に隠れるというのが現実的な避難になります。家の中で一番強い場所はどこかといいますと、トイレとかお風呂、さらにいうとバスタブの中に深く入り込むと屋根とか落ちてきてもバスタブの空間で生き残ることができるんです」
地震や津波とは違った避難が必要とされるミサイル発射。Jアラートを生かすためには、一人ひとりが避難方法や避難場所を確認しておく必要があります。