最優秀監督賞発表 フランコーナが3度目、ショウォルターは4度目

日本時間11月16日、両リーグの最優秀監督賞の受賞者が発表され、アメリカン・リーグはガーディアンズのテリー・フランコーナ監督、ナショナル・リーグはメッツのバック・ショウォルター監督が選出された。フランコーナは2013年からチームを率いているが、2013年、2016年に続いて3度目の受賞。ショウォルターは史上最多タイの4度目の受賞であり、1994年ヤンキース、2004年レンジャーズ、2014年オリオールズ、2022年メッツという「異なる4チーム」かつ「異なる4ディケード」での受賞となった。

健康状態に不安を抱えるフランコーナは、2020年シーズンと2021年シーズンの一部を欠場。しかし、監督業への意欲は衰えず、今季はホワイトソックスが大本命と目されていたア・リーグ中部地区で改名1年目のチームを92勝70敗で地区優勝に導いた。メジャー全体で最も若いロースターを抱え、目立った戦力補強もないなかでの快進撃。アンドレス・ヒメネス、スティーブン・クワン、オスカー・ゴンザレス、トリストン・マッケンジー、エマニュエル・クラセといった若手選手たちが快進撃を支えた。

フランコーナは投票者30名のうち17名から1位票を獲得し、合計112ポイント。2位以下は、オリオールズのブランドン・ハイド監督が79ポイント、マリナーズのスコット・サービス監督が43ポイント、アストロズのダスティ・ベイカー監督が31ポイント、ヤンキースのアーロン・ブーン監督が4ポイント、レイズのケビン・キャッシュ監督が1ポイントという結果になった。

ショウォルターはオリオールズ時代の2018年以来4年ぶりの現場復帰を果たし、メッツを101勝61敗でワイルドカード獲得に導いた。通算4度の最優秀監督賞は2人の殿堂入り監督(ボビー・コックスとトニー・ラルーサ)と並んで史上最多タイ。球団史上初の受賞でもあり、異なる4チームでの受賞も史上初となった。大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーによる大補強に支えられた部分もあるが、「最強2本柱」と言われたジェイコブ・デグロムとマックス・シャーザーがともに故障離脱するなか、チームが大きく崩れなかったのはショウォルターの手腕があってこそだろう。

ショウォルターは1位票8票を獲得するなど合計77ポイント。2位以下は、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が57ポイント、ブレーブスのブライアン・スニッカー監督が55ポイント、カージナルスのオリバー・マーモル監督が44ポイント、フィリーズのロブ・トムソン監督が36ポイント、パドレスのボブ・メルビン監督が1ポイントという結果になった。

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