ア・リーグ新人王はマリナーズのフリオ・ロドリゲスが準満票で選出

日本時間11月15日、全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票によって決まる新人王の発表が行われ、アメリカン・リーグはフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)が選出された。ロドリゲスは投票者30名のうち29名から1位票を獲得し、準満票での受賞。残りの1位票1票はアドリー・ラッチマン(オリオールズ)に入った。マリナーズからの新人王は、1984年のアルビン・デービス、2000年の佐々木主浩、2001年のイチロー、2020年のカイル・ルイスに続いてロドリゲスが5人目である。

現在21歳のロドリゲスは、オープン戦で14試合に出場して打率.412、3本塁打、8打点、3盗塁、OPS1.281と結果を残し、正中堅手の座を獲得。開幕ロースター入りを果たして132試合に出場し、打率.284、28本塁打、75打点、25盗塁、OPS.854の好成績をマークした。本塁打数は両リーグの全新人のなかで最多であり、OPSや塁打数(260)、長打率.509もリーグ新人トップの数字。2種類のWAR(ファングラフス版とベースボール・リファレンス版)でも全新人のなかでトップとなっており、文句なしの新人王受賞と言えるだろう。

25本塁打、25盗塁、OPS.800をすべてクリアした新人は、マイク・トラウト(エンゼルス)に続いてメジャー史上2人目。トラウトはメジャー2年目だったため、デビューイヤーに限ればロドリゲスが史上初だった。オールスター・ゲーム前日のホームラン・ダービーでは、惜しくも決勝戦で敗れたものの、見事に準優勝。トラウト、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)とともに外野手部門のシルバースラッガー賞も受賞した。

ロドリゲスは合計148ポイントを獲得。2位以下は、ラッチマンが68ポイント、スティーブン・クワン(ガーディアンズ)が44ポイント、ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)が7ポイント、ジェレミー・ペーニャ(アストロズ)が2ポイント、ジョージ・カービー(マリナーズ)が1ポイントという結果になった。

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