循環型農業の大切さ 高校生ら確認 23日のシンポ向け事前討議

新しい農業の取り組みなどについて話す参加者ら

 持続可能で活力ある地域づくりを考える連続シンポジウム「SDGs地域課題を探る」(山陽新聞社主催)の第4回「未来につなぐ食と農」の事前ワークショップが16日夜、岡山市内で開かれた。高校生ら約20人がオンラインを中心に集まり、循環型農業の大切さなどを確認した。

 高松農業高(岡山市北区高松原古才)は、植物が化学物質を出して他の植物などに影響を与える「アレロパシー」に着目し、植物残渣(ざんさ)を使った除草剤の代替資材作りを紹介。「トマトの茎葉をペレット化したもので雑草が抑制できた」とした。

 岡山高(同市南区箕島)は人や社会、環境などに配慮した「エシカル消費」の観点からカキ殻を肥料として用いた「里海米」を栽培。「廃棄処分されるカキ殻を使うことは海の課題の解決にもなる」と報告した。

 ワークショップは「SDGsネットワークおかやま」が開催。討議内容をシンポに反映させる。

 第4回は23日午後2時から、山陽新聞社さん太ホール(同市北区柳町)で開催。申し込みは特設サイト(https://c.sanyonews.jp/sdgs_sympo)で、無料。当日はライブ配信もあり、視聴予約は不要。問い合わせは、同社NIE推進部(086―803―8075=平日午前10時~午後6時)。

© 株式会社山陽新聞社