栃木・鬼怒川温泉で山林火災 鎮火せず、自衛隊に災害派遣要請 18日に消火活動再開 

防災ヘリによる消火活動が続く火災現場=17日午後4時10分、日光市鬼怒川温泉大原

 17日午前11時5分ごろ、栃木県日光市小佐越の山林から出火していると、119番や同市消防本部への通報が複数あった。山林の山頂付近や中腹から白煙が上がっており、群馬、埼玉両県の防災ヘリが消火活動に当たった。同日夕現在、少なくとも2500平方メートルを焼いたとみられ、延焼している。

 今市署や同消防本部によると、現場は東武鬼怒川温泉駅から南西に約1.5キロで、旧鬼怒川有料道路の西側の山林。消防車両15台が出動したほか、防災ヘリが上空から散水したが鎮火せず、日没のため午後4時40分に消火活動を中断した。18日早朝から再開する予定。本県の防災ヘリは耐空検査で使用できなかった。

 市は17日夕に災害対策本部を設置。付近に民家などがないため、住民への避難要請はしていない。県によると、市からの要請を受け、自衛隊に災害派遣を要請し、受理されたという。

 同署や同消防本部は焼失面積や出火原因を調べている。また消火活動の妨げにならないよう、市は火災現場周辺でドローンを飛ばさないよう呼びかけている。

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