那須、栃木の県立特別支援学校の寄宿舎閉舎を巡り、一部保護者から反対の声が上がっている問題で、栃木県議会文教警察常任委員会が24日に参考人招致を行う方針であることが17日、関係者への取材で分かった。
参考人の人選は調整中だが、閉舎に反対する両校の保護者に加え、容認する保護者らからも意見を聴く方針。参考人から出た意見は、那須校の保護者らが提出し、9月通常会議で継続審査とした閉舎計画の停止を求める陳情の取り扱いの参考にするとみられる。
参考人招致は、出席者のプライバシーを保護するため非公開で行う。出席者がそれぞれ考えを説明した後に、委員からの質問を受けるとみられる。
那須校の保護者から陳情が提出されたこと受け、同委員会は9月通常会議で取り扱いを審議し、多数決で継続審査が決まった。10月末に同校を視察したが、その際は学校関係者の説明を受けただけで保護者らの意見は聴いていなかった。
寄宿舎閉舎に反対する那須校の保護者らでつくる「存続を求める会」は15日、1万9455人分の署名を福田富一(ふくだとみかず)知事と阿久澤真理(あくさわしんり)教育長宛てに提出している。