芸術交流作品の芝生 移転先募る 会期終了後、岡山県内の土地条件

会期終了後の移転先を募っている旧内山下小の芝生

 岡山市中心部で27日まで開催中の現代アート展「岡山芸術交流2022」の実行委(市などで構成)は、主会場の旧内山下小(北区丸の内)で作品に使った芝生の移転先を募っている。会期終了後に引き渡す。

 芝生は校庭の大部分約2700平方メートルに張り、芸術監督を務めるタイの美術家リクリット・ティラヴァーニャさんの作品として使用。刈り込むことで、展覧会のタイトル「僕らは同じ空のもと夢をみているのだろうか」を英語の文字で浮かび上がらせている。制作費約1千万円は大半をクラウドファンディングで賄い、校庭は閉幕後に土のグラウンドに戻すという。

 移転時期は12月10~16日とし、県内の土地で校庭の芝生全てを引き取ることなどが条件。市内の土地で公共性の高い用途を優先する。実行委側で剥ぎ取りや運搬を行い、移転先が芝張りや以降の維持管理を担う。

 希望者は岡山芸術交流ホームページから入手できる申込書に必要書類を添え、今月25日までに実行委事務局に提出する。問い合わせは事務局(086―221―0033)。

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