池田組と山口組 特定抗争指定へ 4県公安委、28日から意見聴取

岡山県公安委員会

 指定暴力団の池田組(岡山市)と山口組(神戸市)の対立抗争激化を受け、岡山、愛知、兵庫、三重県の各公安委員会は18日、暴力団対策法に基づき、両組織の活動を厳しく制限する「特定抗争指定暴力団」の指定に向けた意見聴取を行うと発表した。28日から順次行い、12月上旬にも指定する見通し。

 両組織の間で指定されれば、いずれも福岡県の道仁会と九州誠道会(現浪川会)、山口組と神戸山口組(神戸市)に続き、全国3例目。池田組、山口組の主要な拠点がある4県で活動制限の対象となる「警戒区域」が設定され、区域内では組員5人以上の集合や組事務所への立ち入りなどが禁止される。岡山県内では岡山市が警戒区域になるとみられる。

 岡山県公安委は30日に山口組、12月1日に池田組に意見聴取する。その後、4県の公安委が官報で公示して指定の効力が発生する。

 池田組を巡っては10月26日、岡山市の理髪店で男性組長が襲われ、組長が住むマンション駐車場で発砲事件が発生。5月には組関連施設に車が突っ込み、それぞれ山口組系の組幹部ら男3人が逮捕された。

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