幽玄の世界 幻想庭園と灯源郷開幕 後楽園と岡山城 27日まで照らす

扇形の照明に彩られた岡山城の天守閣前広場

 岡山市の後楽園、岡山城をライトアップする「秋の幻想庭園」と「秋の烏城灯源郷」が18日開幕し、来場者が柔らかな光に包まれた幽玄の世界を堪能した。27日まで。

 岡山城の天守閣前広場でオープニングセレモニーがあり、大森雅夫市長らの合図で扇形のライト50個が一斉に点灯。約200基の投光器がリニューアルしたての天守閣や紅葉した木々を照らし出した。同市北区の男性(65)は「天守閣が夜空に映えて素晴らしい。照明も温かみを感じる」と話した。

 後楽園では、芝生に飾った和傘160本がLED(発光ダイオード)の照明で彩られ、家族連れらが散策を楽しんだ。

 ライトアップはいずれも午後5時~8時半(入場は同8時まで)。岡山城では期間中、歴代岡山藩主の家紋などを投影するプロジェクションマッピングを実施。後楽園では沢の池に浮かべた小舟での和楽器演奏(土日のみ)などがある。

 幻想庭園は岡山県と後楽園魅力向上委員会が主催し、岡山市と山陽新聞社が共催。烏城灯源郷は同市、おかやま観光コンベンション協会、山陽新聞社でつくる実行委員会が主催する。

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