市長認定米19日から販売 高品質特選米 糸魚川市、JAひすい 渡邊さんが丹精

 糸魚川市のJAひすい(吉原勝廣代表理事組合長)は19日から、同市東寺町1のひすい食彩館で高品質特選米「市長認定米 ひすいの里プレミアム」の新米を販売する。今年は同市南押上1の農家、渡邊正己さん(80)の生産したコシヒカリを商品化した。

「市長認定米 ひすいの里プレミアム」を持つ生産者の渡邊さん(中央)と米田市長、JAひすいの吉原代表理事組合長(15日、糸魚川市役所応接室)

 同市は地元産米の認知度向上、コメの販売促進と農業所得向上などを目的に、糸魚川産高品質米認定事業を実施し、基準を満たしたコメを糸魚川市長認定米としている。検査で食味値80点以上、玄米整粒値80点以上のコシヒカリが対象。渡邊さんはそれぞれ86点、81・9点の高数値だった。平成29年度の制度開始から今回まで8人が認定されている。
 15日、市役所で報告会があり、渡邊さんが栽培の苦労などを米田徹市長らに述べた。ほ場は自宅から離れた同市猿倉の東側用水沿いに1・5ヘクタールあり、春から夏にかけては同地近くに住み栽培管理している。15歳から農業に従事し、65年の大ベテラン。以前は酪農も営み、ほ場に堆肥を入れ、「地力が向上した」と言う。
 栽培の心得として、草刈り、穂肥の時期と量、刈り取り、調整、選別を挙げ、「刈り取る時期をどれだけ我慢できるか」とポイントを話す。「もう一度、より良い米作りに挑戦したい」と意欲を表した。米田市長は「そこまで気を使っているのは素晴らしい」とたたえ、感謝を表した。
 19日から同食彩館において、5キロ入りで142袋ほどを販売予定。価格は3200円(税込み)。

© 株式会社上越タイムス社