ハマ・オカモトさんが福井県の中学校で特別教室 フェンダー記念事業、Reiさんとセッション

生徒と記念撮影するハマ・オカモトさん(左)とReiさん=11月18日、福井県坂井市の丸岡南中学校

 人気ロックバンド「OKAMOTO'S」のベーシスト、ハマ・オカモトさんとシンガー・ソングライターReiさんを招いた音楽教室が11月18日、福井県坂井市の丸岡南中学校で開かれた。ギターを活用して音楽を学ぶ生徒たちは、アーティストの熱い思いを胸に刻み、プロの旋律とレッスンに目を輝かせた。

 世界的楽器メーカー、米フェンダーの創設75年を記念した日本でのチャリティー事業。同校は新型コロナ禍で合唱やリコーダーの授業ができない中、ギターやウクレレなど弦楽器に重きを置いた音楽教育に力を入れてきた。フェンダーは「音楽愛が伝わる」と評価し、同事業に応募した全国数十校から丸岡南中と県外1校を選んだ。ゲスト2人はフェンダーのギターを愛用しており、今回の特別レッスンが実現した。

 ハマさんは生徒約320人を前に、中学時代にギターと出合い、練習に没頭したエピソードを披露。「いまだに天職かは分からない。けれど、やりたいことを見つけられたことは幸せ」と話した。Reiさんは「音楽は心と心をつなぐ」と語りかけた。

 ステージでは楽器好きの生徒6人がバンドを組み、1カ月の練習の成果を披露した。ハマさんは「度胸がある」と拍手を送り、「失敗しても、悔しさを乗り越えた先に楽しさが見えてくる」と語った。プロ2人によるセッションもあった。

 この日、フェンダーミュージックの新垣律子アジア地区マーケティングディレクターが、同校にギター7本とベース3本など150万円相当の楽器・機材と寄付金を贈った。バンド演奏を披露した2年の女子生徒は「プロの生演奏を聞き、目の前でギターも弾けるなんて一生の宝物。どんどん練習したい」と話した。

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