ライブ配信事業「ふわっち」のjig.jp、東証グロース上場へ 福井県鯖江市に拠点、売上高101億円

 福井県鯖江市に本店・開発センターを置くソフトウエア企画開発の「jig.jp」(本社東京都、占部哲之社長)が11月17日、東京証券取引所グロース市場への上場承認を受けた。上場予定日は12月22日。

 同社は、福井高専出身で取締役会長の福野泰介氏が2003年に設立した。当初は鯖江市のめがね会館内に開発センターを置き、パソコン用サイトを携帯電話で閲覧できるソフトなどを開発し、多くのユーザーを獲得。今年7月には同市横越町に事務所を移転新築し、地域のIT人材の発掘・育成にも力を注いでいる。

 現在はライブ配信事業「ふわっち」が軸で、配信者と視聴者が動画を通じて、双方向でコミュニケーションを楽しむサービスを展開している。同社グループの23年3月期の連結業績予想は、売上高101億9800万円、営業利益9億2300万円、経常利益9億2100万円、純利益8億4400万円。従業員数は75人。

 上場に伴い5万7千株を公募し、オーバーアロットメントを含む売り出し株数は373万2700株。調達資金は、ライブ配信事業のさらなる拡大、収益の多様化に向けた人材の採用・育成費などに充てる計画。

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