出島メッセ長崎 開業1年目66万人利用 経済波及効果125億円

6万人超が来場した「ながさき大くんち展」=10月7日、長崎市、出島メッセ長崎

 長崎市は22日、昨年11月に開業した出島メッセ長崎(同市尾上町)の開業1年目の利用者数が、年間目標を5万3518人上回る66万3818人だったと発表した。催事開催も1662件で目標を887件上回った。経済波及効果は約125億円に上るとしている。
 市観光交流推進室によると、数字は速報値。内訳は▽学会32件9752人▽一般会議1561件7万8168人▽イベント展示69件57万5898人。
 新型コロナ感染拡大に伴い、対面とオンラインを組み合わせた「ハイブリッド」開催が増えた影響などで、学会は4万1048人、一般会議は7万7332人、それぞれ目標を下回った。一方、長崎くんちの演(だ)し物を一堂に展示した「ながさき大くんち展」(設営・撤去時の関係者含め10月2~10日、6万6404人)など大型イベントが利用者数を押し上げた。
 経済波及効果は、主催者や参加者へのアンケート結果を踏まえ、ながさき地域政策研究所(シンクながさき)が算出。目標値に基づく試算を約11億円を上回った。
 開業2年目は今月1日時点で、催事開催460件(目標775件)が決まっており、利用者数55万2128人(同61万300人)を見込む。先進7カ国(G7)保健相会合の会場にも決まった。
 同室は「2年目以降もリピーターとして使っていただき、観光などのアフターコンベンションが増えるよう力を強めていきたい」としている。


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