「東そのぎ特別町民」制度で知名度アップへ 町外在住者対象、名刺100枚贈呈

東そのぎ特別町民制度をPRするチラシ

 長崎県東彼東彼杵町は町外在住者を対象とした「東そのぎ特別町民」制度を創設した。本県最大の茶どころのメリットを生かし、そのぎ茶の愛飲者や観光客といった町のファンとの結び付きを強め、関係人口やUIターン者の拡大、物産振興につなげる。
 初年度の目標は500人。来年6月末までの登録者を対象に「観光列車の旅」や特産品を進呈する抽選もある。
 特別町民には所定の申込書かウェブで登録できる。メールによる話題提供のほか、新茶の時季にそのぎ茶の一煎茶や情報誌を届ける予定。口コミ効果を期待し、氏名やニックネームを刷り込んだ名刺100枚を贈り、難読地名とされる町の知名度アップに一役買ってもらう。
 町役場には特別町民の芳名版を掲示、来庁時に岡田伊一郎町長とそのぎ茶で乾杯できる(不在時は職員対応、閉庁日のぞく)。
 今月19、20日に福岡市のJR博多駅であったイベントで初めて特別町民をPR。25~27日、長崎市のベルナード観光通りで開くそのぎ茶のイベントでも募る。担当者は「イベントなどの一過性ではなく、特別町民として町が記憶に残り続けることで、関係性を継続させたい」と話している。
 県内では五島市が2007年に同様の制度を創設した。登録者は約2万2千人。


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