横須賀でスカジャンの魅力語る企画展 半世紀以上前のヴィンテージも公開 波瀾万丈の道のり振り返る

終戦直後から1960年代にかけて製造されたヴィンテージなど約320点が公開されているスカジャン展=横須賀市鴨居の横須賀美術館

 横須賀を代表する「スカジャン」の魅力を語る企画展「PRIDE OF YOKOSUKA スカジャン展」が12月25日まで、横須賀市鴨居の横須賀美術館で開かれている。敗戦直後、占領軍向けの土産物として誕生し、70年以上経過した今も新たなトレンドを取り入れながら進化している“スカジャン”。波瀾万丈の道のりを貴重なヴィンテージもの約320点とともに振り返る。

 光沢のある生地に虎や龍、富士山などの図柄に、「YOKOSUKA」「JAPAN」の刺繍が際立つスカジャン。駐留記念の土産にと、米兵に人気だった日本の高い刺繍技術と、スタジアムジャンパーのデザインが融合し、誕生した。

 企画展では横須賀基地前の繁華街「どぶ板通り」の敗戦直後の様子を、土産物だった似顔絵や刺繍入りのハンカチ、写真などで紹介している。ヴィンテージはスカジャンブランド「テーラー東洋」(東洋エンタープライズ)などが保管してきた1960年代までに製造された約160点が並ぶ。

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