柔道女子 全国選手権に向けて団体戦と個人戦の全階級制覇を目指す柳ケ浦 【大分県】

10月に行われた県高校新人大会の柔道女子・団体戦で優勝し、個人戦では7階級全てで優勝した柳ケ浦。続く九州大会では、団体戦はベスト4。個人戦は52キロ級で大石華姫(2年)、57キロ級で座波星音(同)、78キロ超級で細野いづみ(同)が準優勝し、48キロ級の樋口乃衣(同)、70キロ級で香月優奈子(1年)と東屋理佳子(2年)が3位となった。山尾明監督は「新チームは日本一を目標に掲げてスタートした。県大会の団体戦でエースの細野は体調不良で欠場した。それでも優勝したのは収穫だったが、九州大会では団体、個人とも、まだまだ勝負への甘さがあった」と総括する。

部員は2年生10人、1年生3人。中学まで全国レベルの大会で実績を残した選手は少ないが、「強くなりたい!」と思う一心で入学した選手が多い。キャプテンの東屋は「厳しい上下関係はなく、仲がいいので稽古中も遠慮はない。互いが高め合えている」と話す。練習から活気があり、自然と声が出るなど雰囲気はいい。

練習から互いを磨き合い、活気がある

当面の目標は、全国高校選手権大会の出場権を獲得するために県予選で勝ち上がることになる。県高校新人大会同様に団体戦と個人戦の全階級制覇を目指す。山尾監督は「県の新人戦で悔しい思いをした選手がいる。彼女たちの奮起に期待したい。団体戦は総合力が試される。誰が出ても結果を出せる準備をしたい」と語った。

九州大会で現時点での自分の立ち位置を確認した選手たちは、「日本一になるには、未熟さを痛感した」。ただ、届かない距離ではないことも実感できた。「日本一になるためには、日本一練習するしかない」と東屋。団体戦にチームワークや流れの要素があるのは間違いないが、やはり個の力の総和があってこそ。刺激しあって二層、三層と厚い陣容をつくる。それが個人戦でも好結果を生み出すことも理解している。日本一を本気で目指すからこそ、努力は惜しまない。

県予選完全優勝で全国大会を目指す

(柚野真也)

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