光る感性 障害ある人の絵画や造形 きらぼし★アート展、総社で開幕

感性が光る作品が並ぶ会場

 岡山県内の障害のある人たちが手がけた芸術作品を紹介する「第6回きらぼし★アート展」(総社市、岡山障害者文化芸術協会、同展実行委主催)が26日、同市駅南のサンワーク総社で始まり、創造性に富んだ力作が来場者を魅了している。12月4日まで。

 絵画、造形、写真の3部門に過去最多となる314点の応募があり、1次審査を通過した141点を展示。入賞作11点の発表も行われ、最優秀のきらぼし大賞には、カグラタニさん=津山市=のアクリル画「私の内に有る吐き出したい物」が選ばれた。作品と対話するように描いていると評価された。

 松ぼっくりで作ったフクロウ、夕焼け空の写真といった意欲作の数々に、総社市、団体職員(59)は「色使いや細かい描写が素晴らしく、感性が豊かな作品ばかり」と感心していた。

 シンポジウムもあり、伊藤達矢・東京芸術大社会連携センター特任教授や片岡聡一・総社市長らがアートを生かした共生社会実現へ意見を交わした。

 同展は2017年から毎年実施。午前10時~午後4時半(最終日は同3時まで)。入場無料。

 他の入賞者は次の皆さん。(敬称略)

 絵画賞 小野尚子、中山亜咲、角南朱美、福島綾美、関口浩太▽絵画新人賞 橋本賢二▽造形賞 Confeito、大谷和也▽造形新人賞 中村莉和▽写真賞 niro

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