ウラン×ステンドグラス 幻想の光 鏡野の美術館で尾崎さん作品展

ウランガラスを使ったステンドグラス作品などが並ぶ作品展

 岡山市在住のステンドグラス作家尾崎雅子さんの作品展が、岡山県鏡野町上斎原の「妖精の森ガラス美術館」で開かれている。同町の人形峠で産出した微量のウランを混ぜ、紫外線を当てると緑色に光るウランガラスが幻想的な作品世界をつくり出し、来館者を魅了している。12月12日まで。

 尾崎さんは1996年に岡山大教育学部“特美コース”を卒業。同市を拠点に全国で個展やグループ展を開き、建築物へのステンドグラスの施工も手がける。

 会場には、はんだで造形したオブジェにガラスをはめ込んだ作品など48点を展示。そのうちウランガラスは10点あり、蜂の巣を想起させる立体や、羽にガラスをはめ込んだチョウ、ページ部分がガラスになった本などが並ぶ。緑色に光る未確認飛行物体(UFO)が飛び交うように配置された作品もある。

 ウランガラスで制作したステンドグラス作品の展示は同美術館初といい、三浦和学芸員は「どれも新しい感性が光る作品ばかり。魅力に触れてもらいたい」と話している。

 開館は午前9時半~午後5時(入館は同4時半まで)。29日、12月6日休館。入館料は大人500円、高校生400円、小中学生300円。問い合わせは同美術館(0868―44―7888)。

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