バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)第9節第2日は27日、長崎県島原市の島原復興アリーナなどで6試合が行われ、長崎ヴェルカは福島に88-80で競り勝って2連勝を飾った。通算は11勝6敗で西地区2位。
ヴェルカは序盤から攻守が噛み合い、第1クオーター5分までにボンズ、髙比良のドライブインなどで10-2とリードを広げた。24-18で入った第2クオーターは福島に外角シュートを許す場面も目立ったが、ウィタカの攻守を軸に修正。松本、狩俣が要所で外角シュートを決め、45-45で前半を折り返した。
第3クオーターは54-51の8分から、ピークの5点連取でリズムに乗ると、第4クオーター4分に山本のシュートで74-61の13点差に。残り1分30秒で5点差まで迫られたが、ここでヘディングが3点シュートを決めるなど、最後まで勝負どころを逃さなかった。
第3日と最終日は28、29日、福岡-熊本の2試合を実施。ヴェルカの次戦は12月2、3日、愛媛とのアウェー2連戦に臨む。
◎献身的プレーで貢献・ウィタカ
長崎ヴェルカは身長202センチのウィタカが26日の1戦目に続き、体を張って勝利に貢献。身長、体重ともに一回り大きい福島の外国人選手を自由にさせなかった。前田監督も試合後の会見で「彼の頑張りをものすごくたたえたい」と真っ先に口にした。
指揮官の「相手に何もさせないこと」という指示通りに、インサイドでパスを待つ相手の前に立ち、手を上げ続けた。第4クオーター6分には、その堅守でゴール下へのパスを狙っていた相手ガードの判断を遅らせ、マークについていたピークのスチールを演出。自身は2得点のみだったが、記録に残らない献身的なプレーで仲間を鼓舞した。
インサイドの要である204センチのアギラールの故障欠場も「成長できるチャンス」と捉えて試合に臨んでいる。現メンバー最長身の24歳は「フリーで3点シュートを決めきるようになって、もっと攻撃面で脅威にならないと」と向上心に満ちていた。