宇都宮市ゆかりの日本画家故松本哲男(まつもとてつお)さんと、フランスで活躍した洋画家故臼井永雄(うすいながお)さんの遺族が、2人の母校の宇都宮大に絵画計17作品を寄贈し、28日、峰キャンパスで展示公開のセレモニーが開かれた。
式には松本さんの妻育子(いくこ)さん(74)と、臼井さんのめいの岩田聡子(いわたみなこ)さん(52)らが出席し、宇大から感謝状と花束が贈られた。
松本さんの作品は、フランス南西部の小さな町を描いたびょうぶ絵「レ・ボー」(縦165センチ、横360センチ)など5点、臼井さんの作品は「Natuer Morte(茶色いテーブルの静物)」(80号)など12点。同キャンパスUUプラザなどで展示されている。
岩田さんは「すてきに飾っていただきありがたい。おじたちも大喜びしているはず」と笑顔を見せた。育子さんは「画家にとって作品は生きた証し。多くの人に見てもらうことが一番の喜びになる」と寄贈に込めた思いを語った。
UUプラザの作品は事前に電話をすれば、誰でも鑑賞できる。(問)宇大028.649.8172。