栃木県産コシヒカリ、ガスト全店で提供 来年1月18日まで

県産コシヒカリのライスと「感動ハンバーグコース」

 外食大手すかいらーくホールディングス(HD、東京都武蔵野市、谷真(たにまこと)社長)は来年1月18日まで、全国で運営する1300店超のファミリーレストラン「ガスト」全店で、県産コシヒカリを100%使用したライスを提供している。JA全農とちぎによると、県産米が全国チェーンの全店舗で使われるのは初めて。新型コロナウイルス禍でコメの需要が低迷する中、全農とちぎは県産米をアピールする絶好の機会として歓迎している。

 全国のガストで期間限定メニュー「sio 鳥羽シェフ共同開発『感動ハンバーグコース』」(1869円)を展開するのに合わせ、今月24日に提供を始めた。期間中は、期間限定メニュー以外でも全て、県産コシヒカリのライスになる。

 同HDによると、県産コシヒカリの味やツヤなどが「感動ハンバーグ」に合うとして選定した。同25日、日光市御幸町のガスト日光店で同コースが披露され、同社の担当者は「特にこだわりのソースと栃木産コシヒカリの相性が良い。ハンバーグや目玉焼き、ソースなどと一緒にぜひライスを食べてほしい」と説明した。

 ガストは10月末時点で全国に1319店を展開する。全店で統一した産地の米を100%使うのは、今回が初めてという。

 同HDと全農とちぎは30年にわたって取引しており、全農とちぎは今回、約1600トンの県産コシヒカリを用意した。メニューなどにも県産米を使用していることが表記され、認知度向上を期待している。

 全農とちぎの担当者は「非常に味がいいお米だが、PRする機会があまりなかった。北海道から沖縄まで、おいしいハンバーグと一緒に県産コシヒカリを味わってほしい」と話した。

県産コシヒカリのライスと「感動ハンバーグコース」の料理

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