諫早で2例目の鳥インフル陽性 野鳥の死骸から確認

 長崎県は28日、諫早市森山町で野鳥のナベヅル1羽の死骸が見つかり、簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応が出たと明らかにした。県内で今シーズン2例目。今後、国立環境研究所(茨城県つくば市)が遺伝子検査を実施し、高病原性鳥かどうかを確認する。1週間ほどで結果が出る見込み。
 県自然環境課によると、同日午前10時ごろ、市民が同町下井牟田(旧干拓地)の農地で死骸を発見し、同市に通報。県中央家畜保健衛生所の簡易検査で陽性となった。現地は消毒済み。県内の養鶏農場全139戸に異常はなかった。
 25日の1例目の発見場所から約1キロ離れていた。環境省は、発見場所から10キロ圏内(諫早、雲仙両市)を野鳥監視重点区域に指定し、重点監視を継続。範囲は1例目の指定区域とほとんど重なっている。
 県民に対しては、野鳥に近づき過ぎず、死骸などを見つけたときは県や市町に連絡するよう呼びかけている。


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