那須塩原ロケの映画公開 地元出身の小池監督が舞台あいさつ

舞台あいさつで支援者への感謝の言葉を述べる小池さん(右)

 那須塩原市出身・在住の映像作家小池隆太(こいけりゅうた)さん(35)が監督を務め、市内などで撮影された自主制作映画「鏡像のイデア」が27日に那須塩原市豊浦のフォーラム那須塩原で公開され、約50人の観客の前で小池監督や俳優陣が舞台あいさつした。

 監督として初の長編作品となる鏡像のイデアは、パワハラが原因で重罪を犯した男が監禁先で助けた女と共に追跡を逃れながら居場所を求めるヒューマンドラマ。小池さんはクラウドファンディングなどで製作費を捻出し、2020年3月から那須塩原、大田原、真岡の各市などで撮影を行った。新型コロナウイルス禍による中断を経て今年6月に完成した。

 舞台あいさつには野川大地(のがわだいち)さん(29)、向有美(むかいゆみ)さん(37)、穂満佳佑(ほまんけいすけ)さん(32)、中西哲也(なかにしてつや)さん(50)の主要キャスト4人も登場。小池さんは「時間はかかったが、ようやくここまでたどり着くことができた」と感慨深げに語った。

 フォーラム那須塩原での上映は12月2日まで。

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