下村脩ジュニア科学賞SASEBO表彰 梶原君、本村君、山岸さん最高賞

下村脩ジュニア科学賞を受賞した(左から)梶原君、本村君、山岸さん=佐世保市総合教育センター

 第14回下村脩ジュニア科学賞SASEBOの表彰式が27日、長崎県佐世保市保立町の市総合教育センターであった。最高賞の科学賞には、市立広田小2年の梶原悠ノ介君(8)=小学校低学年の部=、市立大久保小4年の本村充君(10)=同高学年の部=、県立佐世保北中1年の山岸佑依さん(13)=中学校の部=が選ばれた。
 佐世保で幼少期を過ごした下村脩博士(2018年10月死去)のノーベル化学賞受賞を機に、市教委が09年に創設。今回は2977点の応募があり、着眼点や継続研究などを基準に審査した。科学賞に次ぐ教育長賞には8人が選ばれた。
 科学賞3人の研究発表があり、梶原君はヒョウタンの栽培について報告。日なたなど育てる場所によって生育が変わり、うどん粉病には消毒が必要などと分析した。本村君は1年生時に科学賞を受賞したセミに関する研究を4年間の記録として発展させた。成虫になる際の温度や湿度、土の状態などについてまとめた。
 山岸さんはコケをテーマにした実験で2年連続の科学賞。品種改良を視野に鉄分吸収量などを調べ「好奇心を大切に、人々の幸せにつながる実験をしたい」と述べた。このほか奨励賞を含む作品は、12月4日までの日程で同センター内の市少年科学館で展示されている。


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