宇都宮駅東口の新施設ライトキューブ供用開始 既に192件...予約「順調」

一般供用開始されたライトキューブ宇都宮

 【宇都宮】JR宇都宮駅東口に隣接する交流拠点施設「ライトキューブ宇都宮」が30日、一般供用を開始した。駅の改札を出て徒歩2分で大規模な式典から小会議までできるコンベンション機能が売りで、予約状況は10月に入ってから1日約10件のペースで急激に伸び始めた。市都市魅力創造課では「順調な滑り出しといってもよいのでは」としている。

 同課によると、大ホールから小会議室まで合わせた予約は28日現在で192件、約6万人の入場が見込める。最も先の予約は2025年。これとは別に予約を見込めるのが約100件あるという。

 予約の内訳は医療系の学会や会合が多く、全体の約3割を占めた。このほかにはコンサートや合唱コンクール、入社式などもある。

 ただ新型コロナウイルスの影響で、コロナ禍前の需要予測には及びそうもない。22年度の大、中ホールの稼働率は30~35%とみられ、コロナ禍前に予測した60%には届かない見通しだ。同課によると、コロナ以降のコンベンション施設の需要は全国的に低下しているという。

 市は学術会議や展示会などビジネスイベント誘致に向けて策定した「市MICE(マイス)戦略」で、数百人規模の催事に的を絞って26年度に年間220件の誘致を目指している。ライトキューブはその受け入れの中核施設。

 ライトキューブ宇都宮は地上4階建て。小規模な会議から大規模なビジネスイベントまで対応し、1階大ホールは最大2千人、3階中ホールには最大702人を収容できる。会議室は大小13室を備える。予約受け付けは、30日をもって市から指定管理者に移行した。

一般供用開始されたライトキューブ宇都宮

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