W杯代表選手の元同僚、母国へエール 引き分けで共に突破希望 栃木SC選手

日本代表FW前田と共にJ2水戸でプレー経験がある栃木SCの佐藤

 サッカー・ワールドカップ(W杯)1次リーグE組最終戦で日本代表は、1日午後10時(日本時間2日午前4時)から強豪スペインに挑む。決勝トーナメント進出を懸けた大一番を前に、栃木SCの選手がそれぞれの母国へ熱いエールを送った。2017年にJ2水戸でFW前田大然(まえだだいぜん)(25)と同僚だったMF佐藤祥(さとうしょう)(29)とスペイン人のDFカルロス・グティエレス(31)は共に引き分けを予想。両国の決勝トーナメント進出を願い決戦を見届ける。

 佐藤は同年に13点を挙げて飛躍のきっかけをつかんだ前田の姿が印象に残っている。「(前田は)水戸に来て最初は試合に出ていなかったけど自信を持っていた。いつか海外でプレーする目標をしっかり持っていた」

 スペイン戦は1-1を予想。「頑張ってほしい。選手としてではなく日本国民として心から勝利を願っています」と心を一つに応援するつもりだ。

 グティエレスは母国の戦いぶりを「常に主導権を握り攻撃する、自分たちのスタイルに忠実にプレーしている」と分析。日本がドイツを破ったことについて「そこまで驚いていない。前半は堅く守り、後半は勇気を持って攻撃的になった」と評価した。

 「スペースがないと攻撃が手詰まりな印象」と日本の弱点も指摘したが、今季栃木SCの守備を統率した男は決着がつかないと予想。「両チームを応援している。引き分けで共に1次リーグを突破できればいい」と笑顔で終わることを望んでいた。

栃木SCのスペイン人DFグティエレス(右)は、両国の決勝トーナメント進出を願っている

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