広島・海田町で70代の男性が監禁され、その後、行方が分からなくなっている事件で、警察は、29日、北海道で逮捕した男が、すでに起訴されている男とともに男性を連れ去ったとみて調べています。
12月1日朝、送検された住所・職業ともに不詳の伊藤圭亮 容疑者(28)は、ことし6月、ほかの男女6人と共謀して、70代の男性を海田町の事務所に監禁した疑いがもたれています。
調べに対し「黙秘します」と供述しているということです。
男女6人は、すでに逮捕・起訴されていましたが、伊藤容疑者は事件以降、逃走を続けていました。
捜査関係者によりますと、警察は6月以降、複数回、捜査員を北海道に派遣…。
11月29日、北海道内の集合住宅で伊藤容疑者を逮捕し、30日、広島県内に空路で身柄を移しました。
事件からきょう12月1日で半年となりますが、被害者の男性は行方不明のままです。
これまでの一連の裁判では、県内の女5人が男性と金銭トラブルになり、「債権回収屋」として、伊藤容疑者と今泉俊太 被告の2人に協力を依頼…。
男性の事務所に入った7人が、男性をそこで監禁したという流れや、伊藤容疑者ら2人が男性に暴力をふるうなどした後、「毛布にくるみ、車でどこかへ連れて行った」という女らの証言や供述調書が明らかにされています。
警察は、伊藤容疑者ら男2人が事件の主犯格で、男性の行方を知っているとみて捜査しています。
この事件では、これまで女5人のうち4人の執行猶予付きの有罪判決が確定しています。