日本代表はワールドカップ決勝トーナメント進出をかけて、強豪スペインと激突する。
ここでは、『Guardian』などを参考にしつつ、スペイン選手の秘話をまとめてみよう。
23番:GKウナイ・シモン
アスレティック・ビルバオ所属の25歳GK。
193cmの長身を誇り、昨年行われた東京五輪でも日本と対戦している。
『Relevo』によれば、『マリオカート』が大好きだそう。
ビルバオで仲良しのFWゴルカ・グルセタが明かしたところによると、2人は遠征の度に『マリカー』で遊んでおり、それが「至福のひととき」だとか。
また、彼はオンラインチェスも大好きとのこと。プロになるまでは熱心に勉学に励んでいたそうで、現在も通信制ながら経営管理学の学位を取得しているところだそう。
3番:エリック・ガルシア
バルセロナに所属する21歳のディフェンダー。
久保建英とバルサの下部組織でチームメイトだった選手でもある。
クレバーな守備が売りだが、セスク・ファブレガスは「エリックはいい人すぎる。最近のサッカー界であんな風にはなれない」と指摘しており、DFとして嫌な奴になる必要があるとのこと。
4番:パウ・トーレス
ビジャレアルに所属する25歳のDF。
190cmを超える体躯を持つ左利きのセンターバックであり、彼も久保建英とチームメイトだったことがある選手だ。
ルイス・エンリケ監督は「彼の全てが好きだね。長身でハンサムでいい子、試合の読みも鋭い」と絶賛している。
15番:ウーゴ・ギジャモン
バレンシア所属の22歳。
クラブではボランチとして出場しているが、代表ではセンターバックとして起用されている。
バレンシア工科大学で医用生体工学を学ぶ現役の大学生。クラブでは試合でゴールを決めた翌朝の7時に起きて、大学の授業に出た。
18番:ジョルディ・アルバ
バルセロナに所属する33歳の左サイドバック。
2011年に代表デビューすると元ウィングという攻撃力を武器にスペインを支えてきたレジェンドだ。
「(寝るのは)一日で12~13時間。それから、さらに2~4時間はうたた寝をする。僕の強さのキーになるひとつ」と話したことがあり、1日17時間寝ることもあるとか?
20番:ダニ・カルバハル
レアル・マドリーに所属する30歳の右サイドバック。350試合近くに出場するなどレアルを縁の下で支え続けてきた職人的選手だ。
近年は怪我が多くなり、EURO2020も筋肉トラブルで無念の欠場。その後、食生活を一新。グルテン、小麦、トマト、ピーマン、ジャガイモは一切口にしないそう。
24番:エメリク・ラポルト
マンチェスター・シティに所属する28歳のセンターバック。
フランス生まれながらスペイン代表になることを選んだ。
ユース世代ではフランス代表のエリートだったが、ディディエ・デシャン監督は彼を冷遇。ようやく代表招集された際には負傷するなど不運も重なり、結局、フランス代表ではプレーできず。
アスレティック・ビルバオで育成された選手でもあることから、2021年に27歳にしてスペイン代表にデビュー。いまや守備の要になっている。
5番:セルヒオ・ブスケツ
バルセロナに所属する34歳のMF。
元はFWだったが、あのジョゼップ・グアルディオラ監督に「生まれ変わるならブスケツ」と言わしめたほどの達人級ボランチだ。
左前腕にはアラビア語のタトゥーが入っているが、本人は「個人的なフレーズ」として意味を明かしていないとか。
9番:ガビ
バルセロナに所属する18歳のMF。
弱冠17歳と62日でスペイン代表史上最年少デビューを果たし、「サッカーの申し子」とルイス・エンリケ監督から絶賛されたほどの才能を持つ。
今大会はコスタリカ戦でゴールを奪取。ペレの17歳と249日に次ぐ、W杯の最年少得点記録になった(18歳と110日)。
幼い頃からスパイクの紐を結ぶのが苦手だったため、ほどけた状態までプレーすることが多い。
16番:ロドリ
マンチェスター・シティに所属する26歳のMF。
190cmを超える体躯を持つ守備的MFだが、今大会ではセンターバックとして起用されている。
あのジョゼップ・グアルディオラ監督は「彼はタトゥーもピアスもしていない。ヘアスタイルも守備的MFらしいものだ。アンカーはああいう感じでなければいけない」とその外見も絶賛している。
26番:ペドリ
バルセロナに所属する20歳の天才MF。
父親に憧れのイニエスタと同じ髪形にしてとお願いしたところ、「彼はハゲているから無理さ」と言われてしまったというエピソードも…。
ゲーム好きで初給料でプレステ5をゲットしたというが、給与は両親が管理しており、「今やりたいことは両親に家を買うか、今の自宅を改築すること」と語る孝行息子でもある。
19番:カルロス・ソレール
PSGに所属する25歳のMF。
昨夏の東京五輪にも出場した選手だが、彼がサッカーを始めたのは、任天堂のおかげ。
本人は「当時の僕はサッカーをやりたくなかったんだ。なぜかは分からないけどね…。かなりシャイだったからナーバスになっていたんだ。チームに入りたくなかった。でも、最終的には祖父からゲームボーイで説得されたんだ」と話している。
また、『EL PAÍS』のインタビューでは、こんな秘話も。
「兄弟が通うサッカー教室を見に行った時に、試合のハーフタイムにボールを蹴っていたんだ。
監督たちが僕のことを見ていた。当時5歳だったけれど、強いキックができていたんだ。
『なぜ入らないんだい?』と言われたけれど、チームでプレーしたくなかった。1人でシュートしていたかった。
でも、祖父が大のサッカー好きでね。当時の僕は流行っていたゲーム機が欲しかった。
祖父からゆすられたのさ。『プレーするなら、買ってあげる』ってねさ」
11番:フェラン・トーレス
バルセロナに所属する22歳のアタッカー。
チームを率いるルイス・エンリケ監督の愛娘と交際中の身だ。
指揮官は「トーレスが指をくわえる赤ちゃんのゴールセレブレーションをしたら?」と聞かれると、「その瞬間に彼を交代させ、スタンド送りにしてやる。彼は二度とピッチに立てないだろう」と冗談交じりに話している。
12番:ニコ・ウィリアムス
アスレティク・ビルバオに所属する20歳のアタッカー。
兄イニャキもガーナ代表として今W杯に出場している。
兄もスペイン代表経験があったが、今年9月に両親の祖国であるガーナへの転向を決断。兄弟揃ってW杯出場という快挙を成し遂げた。
21番:ダニ・オルモ
RBライプツィヒに所属する24歳のアタッカー。
もとはバルセロナの下部組織に所属していたが、父の勧めでクロアチアのディナモ・ザグレブでプロになることを選んだレアな経歴の持ち主。
『The Players Tribune』で、バルサ時代にメッシとの写真撮影を拒否した秘話を明かしている。
「ラ・マシア(バルサの下部組織)に入る前、カステイダフェルスで監督をしている父について行ったことがある。僕は8歳だった。
一人で楽しくボールを蹴っている時、父の友人と思っていた誰かからこう言われた。
『ダニ、来なよ!信じられないかもしれないが、リオネル・メッシと写真を撮れるぞ』って。
メッシはカステイダフェルスでプレーしている友達がいたようで、彼のことを見に来ていたんだ。
Wow、メッシだよ!ここにいるの?彼と一緒に写真を撮りたくない子供なんているかい?
僕がそうだった!『いや、結構。僕はいいから、遊んでいたい!単なる写真でしょ』って感じでね。
でも、僕の気持ちとは裏腹に彼らはメッシの隣に僕を立たせて写真を撮った。
僕は彼と一言も喋らずに、シャッターが切られるのを待って、ボールのもとに戻った。
結局は無理やりにでもそうしてくれたことに感謝していると言わなければいけないよ。いまでも自宅でその写真を額に入れて飾っているからね。
当時は貴重な遊びの時間を中断されることが嫌だったんだ。それがアイコン(メッシ)だったとしてもね。
でも、僕がどれほどボールを愛しているかを示していると思う。メッシさえも邪魔だったんだ。ごめんよ、レオ。
メッシとの偶然の出会いから間もなくしてラ・マシアに入った時は泣いちゃったけれど」
その無理やり撮らされたという写真がこちら。
確かに嬉しそうな表情ではなく嫌々な感じが否めない…。
10番:FWマルコ・アセンシオ
レアル・マドリーに所属する26歳のアタッカー。
マジョルカ生まれのマジョルカ育ちで、家長昭博が2013-14シーズンにマジョルカでプレーした際にはともにプレーしている。
当時のアセンシオはまだ高校生だったが、家長によれば、練習に真摯に取り組むいい意味の「サッカー馬鹿」だったそう。
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25番:アンス・ファティ
バルセロナに所属する20歳のFW。
カンテラ時代に久保建英と同僚だったことでも知られている。
そのカンテラ時代には履いていたスパイクがぼろぼろで痛みの原因となっていたため、監督だったビクトル・バルデスが自腹で新しい物を買ってあげたことも。