福井ネクサスエレファンツ運営会社「何としてでも続けていきたい思いはあった」 1年での撤退陳謝、理由も説明

 野球の独立リーグ、日本海オセアンリーグ(NOL)の福井ネクサスエレファンツを運営する「S.Sマネジメント福井」は12月1日、オンラインで記者会見を開いた。杉山慎代表取締役は今季限りでの運営撤退について「何としてでも福井球団を続けていきたいという思いはあったが、1年で撤退となり申し訳ない」と陳謝した。

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 運営撤退の理由について杉山代表取締役は「(2007年の福井ミラクルエレファンツ発足以降)3度経営者が変わる中で信頼度が落ちていた」と、スポンサー集めに苦慮したことを挙げた。スポンサーは最盛期の3分の1以下となり、来年以降はさらに少なくなる見通しだったという。

 10月31日の撤退発表から約1カ月後の会見となったことについては「(11月5日の)ファン感謝祭が中止になり、何も発信ができておらず、応援していただいた皆さまに不信感しかない状態で去るのは避けたかった」と説明した。

 また、福井球団の引き継ぎに関して11月上旬に1社から問い合わせがあったことを明かした。しかし、現状では球団解散の方向に変わりはないとした。すでにイベントなど球団としての活動は終えており、今後は選手の移籍や運営撤退に向けて精算を進めていく。

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