先制点を許すも、後半勝負の日本が見事に逆転勝ちを収め、グループ首位通過を決めたスペイン戦。
日本代表の出場選手16名と監督を評価した。
日本 2-1 スペイン
11分 アルバロ・モラタ
48分 堂安律
51分 田中碧
権田修一 7.0
失点シーンはノーチャンス。それ以外のシュートは一つ一つ丁寧に対処した。つなぐか蹴るかの判断も秀逸。
板倉滉 7.5
スペインのしつこいつなぎに落ち着いて対応。最後のところまで粘れる守備はブンデス仕込み。累積警告で次戦出場停止。
吉田麻也 7.5
板倉とともに3試合連続のフル出場。コスタリカ戦のミスを引きずらず、切るところはしっかり切ってチームを整えた。
谷口彰悟 7.5
陰のMVP。W杯デビュー、相手はスペインという中で、いつも通りのプレーを見せ周囲に気を遣わせなかった。準備が凄い。
伊東純也 7.0
右ウィングバックで先発。冨安投入後は左のアタッカーへ。持ち前のスピードで攻守に駆け回り、球際でも強さを見せた。
田中碧 7.5
前半は苦悩。常に難しい対応を迫られたが、後半チームとして最初の選択が前になったことで好転した。その結果が決勝点。
守田英正 6.5
まだ本調子ではなく判断が一つ遅い。しかし守備では相手との間合いを細かく調整、スペインに必要以上の自由を与えなかった。
長友佑都 6.5
DFということもあり重心は基本的に後ろ。マネジメントはできていたが前に出て行くべきところで行けなかった。
久保建英 6.5
ドイツ戦と同じく難しい45分を過ごして交代。ただ個人としての調子は悪くなく攻守に良い働きを見せていた。次戦こそは。
鎌田大地 6.5
プレーの平均点は高いが、クオリティを出してほしい場面でなかなか出せない試合が続く。それでも守備の貢献度は高い。
前田大然 6.5
スペイン相手にもめげることなく果敢にプレッシング。寄せの速さはやはり世界トップレベル。技術がもう少しあれば。
堂安律 8.0
ドイツ戦同様、こういう試合で決めるのが堂安。守備でも久保にはない強さでスペインのポゼッションに対応した。
三笘薫 8.0
今大会屈指の“ジョーカー”。前への守備でチームに勇気を植え付け、アフリカ選手でも難しい神パスで決勝弾をアシスト。
浅野拓磨 6.5
前田大然からのバトンを受け取り前線のスピードを担保。収まりどころも作っただけに三笘からのラストパスは決めたかった。
冨安健洋 7.0
右ウィングバックで出場。ジョルディ・アルバ、アンス・ファティという厄介なバルサコンボにほとんど仕事をさせなかった。
遠藤航 7.0
守備固めで投入。怪我の影響は感じさせず、前にかかったスペインに落ち着いて対処した。
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森保一監督 8.0
今大会初めて開始から3バックを採用。左には初出場の谷口を抜擢し、結果落ち着いたゲーム運びで得意の後半勝負に持っていった。冨安の右ウィングバック起用、伊東の左サイドへの配置転換など、相手を見ての交代も光った。