空手道 実力者がそろう柳ケ浦、全国で上位を目指す 【大分県】

心技体に戦略を加え、全国選抜空手道大会での勝利を目指す柳ケ浦。全国選抜出場決定戦で3位となった男子団体組手と、男子個人組手で68キロ級の鋳場崎柊弥(2年)、61キロ級の上野朔斗(同)の2選手が出場権を手にした。

藤沢武之監督は「ギリギリの勝負だったが、選手が勝負強さを見せてくれた」と振り返る。今夏の全国高校総体を経験した2年生が主力の新チームは、誰が出ても戦力が落ちることはない。夏以降も継続して「強い体があってこそ技が繰り出せる」(藤沢監督)と肉体改造に取り組んだ。朝練のメニューに下半身強化を組み込み、練習前にはエネルギー源として米などの炭水化物を取り、筋力アップを図った。放課後の練習では技の習得に重点を置き、体得した技の数は無数。キャプテンの杉山真渉(2年)が「困ったときに複数の選択肢から技を出せるようになった」と話すように、地道な強化が実を結んだ。

多様な技の習得に励む

3月の全国選抜空手道大会に向けて、今後は技の追求とともに、勝つための戦略を練る。藤沢監督は「初めて対戦する相手との間合いや駆け引きが大事になるのはもちろんだが、瞬時に弱点を見抜いたセコンドの声に反応できるようになれば勝つ確率は高くなる。チーム一丸となって戦うことが勝利に結びつく」と語る。

足技の技術が高い鋳場崎がポイントゲッターとなり、スピードで強敵を圧倒する上野、ポテンシャルの高い岡遥貴、調子が上向きの杉山の2年生を中心に全国で上位を狙える実力がある。全国選抜空手道大会では「ベスト8はノルマで、目指すのは日本一」(杉山)。冬稽古を乗り越え、優勝を目指す。

全国高校選抜で上位を狙う

(柚野真也)

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