半世紀超の歴史に幕 埼玉・入間の市民プール、23年度から廃止へ テニスコートは人工芝化、使用料改定へ

入間市役所=入間市豊岡

 埼玉県入間市は、同市扇町屋の中央公園に設置されている市民プールを2023年度から廃止する方針を決めた。1966年のオープンから半世紀以上が経過し老朽化が著しいことなどから判断した。同市営プールは市民体育館(豊岡4丁目)に隣接する1カ所のみとなる。

 中央公園の市営プールは50メートル(7コース)と児童用からなる。入場者数は2013年度には約1万人だったが、19年度は5千人に満たない状態だった。施設の老朽化が進み、市は修繕を重ね運用してきた。今後の市営プールの在り方について17年に市スポーツ推進審議会に諮問。施設を一つに統合するとの答申を19年に受けた。

 また市は中央公園内のテニスコートを、既存のクレーコートから人工芝コートにする方針を決めた。冬季にクレーコートが凍結し使用が制限されることから、導入に踏み切る。人工芝化に合わせ、従来は300円だった使用料を600円(2時間)に改定する。23年度から供用を開始する。

 市は市営プールの廃止とテニスコートの人工芝化について、市体育施設設置に関係する条例の一部改正案を、開会中の12月定例会に提案した。

© 株式会社埼玉新聞社