バスで福井県の城跡巡るモニターツアー好評 越前編は一乗谷朝倉氏遺跡、12月13日に若狭編も

岸田清会長(左)の解説を聞きながら一乗谷朝倉氏遺跡の平面復原地区を散策するバスツアー参加者=12月5日、福井県福井市城戸ノ内町

 2024年春の北陸新幹線県内延伸を見据え、福井県内各地の城跡を巡るバスツアーで全国の城ファンを呼び込もうと、県観光連盟などは12月5日、第1弾のモニターツアーを行った。県内外の24人が朝倉氏ゆかりの地を回り、「ガイド付きで歴史に疎くても楽しめた」「いろいろな城に行きたくなった」と好評だった。

 ふくいお城めぐりバスツアー(越前編)と銘打ち、JR福井駅を出発。福井市の一乗谷朝倉氏遺跡・一乗谷城跡では、遺跡保存協会の岸田清会長(75)の解説を聞きながら散策した。敵の侵入を防ぐために巨石で築かれた「下城戸跡」から平面復原地区、復原町並の約1.5キロで戦国ロマンに浸った。

鉄壁の防御、一度も戦で使われなかった「最強の城」 福井市の一乗谷城

 県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館や安波賀春日神社、朝倉氏ゆかりの薬酒「蘭麝酒(らんじゃしゅ)」を伝える青木蘭麝堂なども訪問。古民家を改修した福井ふるさと茶屋「杵と臼」(上東郷町)では餅つきを体験した。富山市の看護師の女性(62)は「ガイドさんがいたからこそ、知ることができた知識や行けた場所があり、良かった」と話した。

 13日には若狭編を企画。JR敦賀駅発着で、徳川家康が訪れた若狭国吉城歴史資料館・国吉城跡(美浜町)や熊川宿・熊川城跡(若狭町)、金ケ崎城跡(敦賀市)などを回る。

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 17、18日に神奈川県横浜市で開催される日本最大級の城イベント「お城EXPO」では県観光連盟が、芦原温泉駅、越前たけふ駅を含めた新幹線の県内4駅起点の4コースを示し、来場者にアンケートを実施。23年度以降のツアー販売につなげる。

 若狭編は同連盟の公式観光情報サイト「ふくいドットコム」から申し込む。定員20人。問い合わせは同連盟=電話0776(23)3677。

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