松山町のスポーツ施設再配置 「慎重な検討」求める請願採択 長崎市

 定例長崎市議会建設水道委員会は5日、「市営松山平和運動公園を守る会」(佐藤悟会長)が提出した、同市松山町のスポーツ施設再配置に関して慎重、丁寧な調査検討を求める請願を全会一致で採択。市は「慎重、丁寧に検討していく」との見解を示した。
 県の長崎南北幹線道路整備に伴い、市は市民総合プール(敷地面積1万4600平方メートル、建築面積約6700平方メートル)を陸上競技場(敷地面積約3万8200平方メートル)に移し、競技場の外周路や芝生広場を残した上で、400メートルトラックについては代替機能を別途検討する考えを示している。
 市は建設水道委で、プールの移転先として県所有の長崎交通公園(油木町、敷地面積約9600平方メートル)も検討したが、面積が足りずに断念したと説明。委員から面積などを尋ねられたが「手持ち資料がない」などと答弁に窮し、あらためて報告するとした。
 外部有識者らでつくる市の委員会が来年1~2月ごろ、再配置に関する基本計画案を取りまとめる予定。建設水道委の委員からは「市民に寄り添った検討を」などの意見が出た。
 「守る会」は同日、参考人招致を見送った山﨑猛委員長に抗議文を提出した。


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