日本海を望む福井県福井市石橋町の畑で、「大根干し」が始まった。たくあんに使われる青首大根が上下3段、幅約30メートルにわたってつるされ、白いカーテンのように潮風を受けている。
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近くの農家、島田明浩さん(61)の畑では、11月中旬から干し始めた。今年の大根は、まっすぐで傷が少なく「最高の出来」。長さ50~60センチの大根4本を束ねて、高さ約2.5メートルのパイプに次々と掛けていった。
1週間程度干すことで水分が抜けて糖度が増すといい、島田さんは「ミネラルを含んだ潮風を浴びて、さらにおいしくなる」と話す。大根干しは今月いっぱい続き、JA福井県直売所「喜ね舎愛菜館」(福井市河増町)で販売している。