坂詰選手(上越市出身)日本一を報告 全日本テニス選手権女子単 中川市長を表敬訪問

 10月の第97回全日本テニス選手権大会女子シングルス決勝で初優勝した上越市黒井出身の坂詰姫野選手(21、橋本総業ホールディングス)が6日、市役所に中川幹太市長らを表敬訪問し、優勝の喜びと今後の抱負などを語った。同市テニス協会の関係者によると、本県の選手で全日本制覇は全種目を通じて初めての快挙。

中川市長に全日本制覇を報告した坂詰選手

 坂詰選手は5年連続5度目の出場で、これまで最高は昨年のベスト8。今年は第1シードで出場し、好調を維持して決勝まで5試合を全てストレートで勝利する完全制覇だった。前日5日には県庁を表敬訪問している。
 父・喜範さん(62)と小中時代に指導を受けたファーストテニスアカデミー代表の杉澤康一さん(53、同市テニス協会ジュニア委員長)と共に来庁した同選手は、「この地で練習してきたことが今につながっている。いい結果で恩返しができ、うれしく思う。ここがゴールではなく、世界に目を向け、グランドスラム(世界四大大会)やオリンピックを目指して頑張っていきたい」と話した。
 中川市長は「これからも最大限応援していきたい。スポーツで地域を盛り上げたい」とバックアップを約束し、奨励金を贈呈した。
 上越教育大附属小1年から、2人の姉を追うようにテニスを始めた。同附属中3年まで上越で練習し、全国選抜ジュニアテニス選手権大会を制覇。中学を卒業後、県外に出て全日本ジュニア選手権などで優勝した。現在は「Team YUKA」(吉田友佳代表)で練習し、プロ選手として国内外の大会を転戦している。川崎市在住。(13面に関連記事)

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